無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

198. 憂鬱な楽園

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引用元:Yahoo!映画

 

1996年の台湾・日本映画

 

冴えない中年のチンピラと、弟分、そしてその彼女のロード・ムービー

 

格好よくもないし、オシャレでもないし、希望に溢れているわけでもない

 

蒸し暑い中、大した目的も無くダラダラとした日常を(しかも長回しで)描いている

 

しっかりとした筋書きのある作品が好みの方には、とてもお勧め出来ないけれど、当時の台湾の様子がよくわかるし日常の風景が美しく収められている

 

観ていると台湾の高温多湿な空気が感じられる作品

 

ここまで自由にその日暮らしできる中年男性もなかなか居ないだろう

 

うだつの上がらない若者たちの日常をそのまま収めた様な映像は、言い換えれば大衆に向けて演技する意識を抑えた分、しばらくすると観ている側にストレスがかかる

 

そして丁度良いタイミングで、田園風景の中の田舎道をバイクで疾走するシーンが入る

 

 

ホウ・シャオシェン監督が「好男好女」の出品でカンヌに行った際に、出演しているガオ・シェ、伊能静、リン・チャンの三人がとても楽しそうだったのを見て、本作でそのまま再現を試みたというエピソードにもうなずける雰囲気の良さが伝わってくる

 

 

 

原題は「南國再見、南國」、英題は「Goodbye, South, Good bye」

 

邦題だけ趣が違うのはなぜだろう?

 

確かに比較的小さな台湾で南と言われてもピンと来ないけれど

 

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