無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

169. ブラック・クランズマン

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引用元:Yahoo!映画

 

前回、「グリーンブック」と同年に公開され、つい比較してしまうと紹介した作品

 

 

同じく「人種差別を扱った」と書いたけれどアプローチは随分異なる

 

 

本作は「硬派なテーマ」については直接的で具体的そして繰り返しグリグリと抉るように描く一方、表面はコミカルにコーティングされている印象

 

「グリーンブック」にはそのような二層構造は存在せず、人種差別のショッキングなシーンはいくつかあれど基本的には穏やかに流れていくロードムービー

 

「グリーンブック」がアカデミー作品賞に輝いたのも(審査員の好み的に)納得ではあるけれど、インパクトとリアリティでは本作に軍配が上がる

 

 

 

時は1972年、コロラド州の警察署は初めてアフリカ系アメリカ人を採用する

 

一般社会ではもちろんのこと警察内でも人種差別が横行する中での採用に、当事者のロン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は周囲を黙らせるほどの働きを見せ、晴れて情報部に配属される

 

ロンはKKKの新聞広告に書かれている会員募集の電話番号に(レイシストを装った上で)電話し、幹部と面会する約束を取り付けることに成功する

 

ロンが電話担当、同じチームのユダヤ人フリップ(アダム・ドライバー)が潜入担当になり、ふたりでひとりのKKK入会希望者を演じる

 

ふたりの巧みな演技により、支部長のウォルター(ライアン・エッゴールド)やトップのデヴィッド(トファー・グレイス)からも寵愛を受け、将来支部長になる話まで持ち上がる

 

 

潜入担当のフリップは汚れ役どころか命がけの任務

 

「もしかして疑われてる?」と思っても演技を続行するしかない状況

 

しかも当の本人は(KKKが忌み嫌う)ユダヤ人、という「ダブルな疑惑」を抱えながらの演技は、観ているコチラも生きた心地がしない

 

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