無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

82. マダム・イン・ニューヨーク

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2012年のインド映画

 

お菓子作りが得意な主婦シャシは、夫と娘、息子に姑と5人でインドで暮らしていた

 

幸せな生活ではあったが、年頃の娘に英語が苦手なことを馬鹿にされるのにはモヤモヤした気持ちでいた

 

そんなある日、ニューヨークで暮らす姉から、「娘ミーラが結婚するからその準備をニューヨークに来て手伝って」と頼まれ、家族より一足先にニューヨークに来たのはいいものの、やはり英語ができないことで躓いてしまう

 

それはシャシにとっては一時的な失敗ではなく、お菓子作りだけが取り柄で他には何もない(と思われてしまう)とても屈辱的なこと

 

そんなニューヨークでの滞在中、偶然目にした英会話教室の案内に、シャシは一大決心をする

 

 

家族にも内緒で教室に通い、いろんな国から来た他の生徒たちに混ざって必死に英語を学び始める

 

普通なら、控え目な性格のシャシには言語の習得は難しいところ、「こんな恥ずかしい思いはもう嫌だ」という強い感情で始めたのが良かったのか、英会話能力もグングン上達し、語学以外にも新しい可能性がたくさんあることに気付いていく

 

理解の無い夫からイジられることには我慢(受け流すことが)できても、愛する娘に「恥ずかしい」と思われることには我慢ができなかった、そして(言語を通じて)いろんな知識や経験を得て成長していく娘に置いて行かれたくない気持ちが強かったのかもしれない

 

 

 

ちなみに日本人の英語学習目的ランキング、というのを見ると

 

  1. 就職、転職に有利

  2. 自由に海外旅行をしたい

  3. 海外と交流したい

  4. 街で困っている外国人を助けたい

  5. 一般常識として

  6. かっこいい

  7. 映画を字幕、吹替なしで楽しみたい

  8. 世界観が変わる、広がる

  9. 子供が話せるようになるため

 10. 中高で学んだのに使えないのが情けない

 

となっている

 

当時のインドの教育制度の中で、シャシがどれくらい英語を学習したのか(していないのか)わからないけれど、彼女の場合、10 に加えて 3、8 辺りが該当するのだろうか

 

 

シャシを演じたシュリデヴィは、インド映画の伝説的人気女優

 

結婚後、休業していたが本作で15年振りに復帰(残念ながら2018年に亡くなっている)