引用元:filmarks.com
2003年公開の今敏監督によるアニメ作品
舞台は年末の東京
前回、日本には若者のホームレスはいないという風なことを書いたばかり
本作の主役は、家出少女のミユキと、そのミユキに「オッサンのオバサン」と呼ばれているオカマのハナちゃん、そして自称・元競輪選手のギンちゃんの三人
自分たちにもささやかなクリスマス・プレゼントを、と新宿のゴミ捨て場を漁っていると女の赤ちゃんが捨てられているのを見つける
「これは(子供を育てるのが夢だった自分への)神様からのプレゼントよ」
と言い、その赤ちゃんに「キヨコ」という名前を付け、自分たちで育てようとするも他の二人に説得され、とりあえず母親を探し始める
同じく今敏監督の「パプリカ」(2006年)などと比較すると実にシンプルなストーリー
その分、前半に一通りのストーリー展開があって何となく全体のイメージが想像できた頃に退屈しかけるけれど、そこから話の展開ではなく深みで惹きつけていく
偶然と奇跡が繰り返され、伏線が上手いこと回収されていく
辛口の人は出来過ぎだと批判するかもしれないけれど
「年末だしいっか」