引用元:amazon.co.jp
2006年の公開
事前情報も入手せず、当日決めて劇場で鑑賞(何処だったろう?)
時々、といっても年に数回しかないけれど、「ふと気が向いて」映画を観る
寄席に行く(最近ご無沙汰しているけれど)と、お目当ての落語家以外は(登場する人数が多すぎて)聞くのがしんどい時もあるけれど、「好きなのも、そうでないのも含めての寄席」だから、時間が許す限り全部聞くようにしている
そうしないと(大袈裟に言うと)「聞き手としての土壌」が出来てこない気がするし、長期的にはそういう人がどれくらいの数存在するかによって、そのエンターテインメントの存続にも関係してくると思う(ホントに大袈裟だ)
映画も同じだと考えると、時々は(期待外れな作品があったとしても)こういう意識と時間は持っていたい
そうすれば感動作に出合えた時の嬉しさも大きく、お目当ての落語家の登場も文字通り「待ってました!」となるのだろう
広告代理店に勤める49歳のエリートサラリーマン雅行(渡辺謙)は、仕事は多忙ながらも順調で、(家庭に時間を割くことはできていないけれど)娘の結婚も決まり、充実した日々を過ごしている
最近は物忘れが多く、眩暈(めまい)もあり体調に不安を感じ始めていたが、まだ40代
体力には自信もあるし、仕事も忙しく立ち止まってなんかいられない「まだまだこれから」と感じていた
心配して病院に行くことを勧める妻、枝実子(樋口可南子)に対しても向き合わず、仕事に埋没する雅行だったが、ついに身体の悲鳴を誤魔化しきれなくなり、病院に行ったところ、若年性アルツハイマーと診断される
最初は現実が受け入れられず否定し、暴れ、抵抗するも、病院の屋上から飛び降りようとするのを止められてやっと目を覚まし、妻と力を合わせて病に向き合う決心をする
広告代理店の管理職で、人一倍仕事で成功している自覚も自信もあって、最初は「まさか自分が、、」と、ショックが受け止められない様子、そしてその後の辛い展開を(それまで蔑ろにしてきた家族への後悔も含めて)必死で生き抜いていくまでの雅行の心境の変化をリアルに描いている
仕事は生活のためにも、人生の意義においても大切だけれど、切羽詰まれば
「二の次なんだ」
という意識も大切、というか(ある程度)渋々働いているくらいが良いのかもしれない
ちなみに若年性アルツハイマーの平均発症年齢は51歳
一度発症してしまうと完治は難しい病気ながら、バランスの良い生活(十分な睡眠と適度な運動)に加え、ナッツや柑橘類、またカレーに含まれる香辛料を使った料理も効果があるらしい
明日はカレーにしようか