無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

45. シティ・オブ・ゴッド

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おそらく世界で最も有名なブラジル映画(2002年)

 

時代が随分異なるけれど、知名度では「黒いオルフェ」と双璧かもしれない

 (ちなみに「未来世紀ブラジル」はイギリス映画です)

 

 

 

60年代のリオ・デジャネイロ

 

スラム街ファベーラに住むブスカペは、優しい性格でこの街で暮らしていくには弱すぎる少年 兄やその仲間たちは銃を持ち犯罪に手を染めることで貧困からの脱却を夢見ている

 

その中の一人で、周りのストリートチルドレンたちよりも目立つ存在だったリトル・ダイスは、ある日仲間と一緒にモーテルを襲撃し初めて殺人を犯した後に逃走する

 
70年代に入り、17歳のブスカペ少年もカメラに興味を持ったり(周りの仲間たちに比べると遅蒔きながら)気になっているアンジェリカに必死でアプローチをしていた頃、リトル・ダイスがリトル・ゼと名前を変えてファベーラに戻ってくる
 
(以下長目に書くので、これから本作を観る方は ***** までスキップください)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

早速、リトル・ゼは親友のベネと麻薬の密売を始め、敵対する麻薬組織を抹殺しついには神の街を牛耳るところまで登りつめる

 

そして自分が頂点に立ってからは、安全な麻薬売買のルールを敷き、強盗や殺人の禁止するお触れを出すことで(陰で自らは殺人を行いながらも)警察をも手懐けていく

 
ブスカペがアプローチしていたアンジェリカは、リトル・ゼの相棒ベネの彼女になり(ふたりで郊外に引っ越し安全に暮らしたいと)ベネに組織を抜けることを提案し、ベネもそれを受け入れ、彼女と二人で生きていくことを選択する
 
ベネの送別会には、いつもの仲間からギャングとは関わりのない街の人たちまで集まり盛大に行われるも、会場でベネはリトル・ゼと間違われ殺されてしまう
 
相棒を思わぬ形で失ってしまったリトル・ゼの暴走は止まらず、そこから相手組織との殺人行為が繰り返され、一般市民をも巻き込んだ一大抗争に発展する
 
抗争から1年が経ち警察が介入し始めた頃、撃たれて警察に捕まった相手組織のひとりが、ギャングのボスとしてマスコミに取り上げられ注目される
 
これに(「ボスは俺様だ」と)気分を害したリトル・ゼは、新聞社でカメラマン見習いとなっていたブスカペを呼び出し、自分の写真を撮らせる
 

 

 

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ここまで書いてもまだストーリーの途中、、、130分という長さ以上に、その濃さに圧倒される

 

しかも語り部的なポジションのブスカペを差し置いて、数人の「準主人公」が入れ替わりで中心になるという構成に加えて、目まぐるしく切り替わるカットが、スリリングなシーンの緊迫感をより高めている

 

ドキュメンタリーとしての価値の高さは明らかだし、ギャング映画として、犯罪に手を染めざるを得ない環境や、その背景を描くことにも成功している

 

 

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