無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

18. 生きる

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引用元:amazon.co.jp

 

1952年の黒澤映画

 

主人公の渡辺は30年間無欠勤の市役所に勤める市民課長

 

ずっと事なかれ主義でお役所仕事を続けてきたが、体調不良で医師の診察を受けたある日、(軽い胃潰瘍だと告げられたにもかかわらず)自分が胃がんであることを悟る

 

死への不安や、余命に対する虚無感などから、渡辺は生きる意味を見失い、役所を無断欠勤して夜の街で憂さを晴らすようになる

 

そんな時、元部下である若い女性小田切と偶然出会い、食事をしたり街を歩いたりするうちに、若者のエネルギーに圧倒され、惹かれていく そして生きることに再び希望を見出し、職場に復帰して、今度は真剣に市民からの申請書類に目を通すようになる

 

そのうちの一つが公園建設の陳情書だった

 

 

 

 

タイトルの通り「生きる」という最も普遍的なテーマで、初老の男性が人生の最後においてその意義を見つけて立て直していくサマや、またその姿をみて(心動かされる者、偽善と感じる者)議論する仕事仲間などの人間模様が面白く表現されている

 

つくづく良くできた映画作品だと思うし、海外でも(当時の日本人の様子がわかることも含めて)高く評価されるのもよくわかる

 

渡辺を演じた志村喬の演技の仰々しさに(これくらいオーバーにしないと世界観がでないのは理解できるし、海外から異文化のフィルターを通して観る場合には、良い塩梅なのかもしれないけれど)日本人としては照れ臭いほどに人生教訓を突き付けられている様な気になってしまう

 

本作をマイベストに推す人が居るけれど、この仰々しさを受け入れられるのはオトナというかピュアというか、、、そこに抵抗を感じる自分とはかなり世界観(映画観)が異なる

 

ちなみにそういう作品は、もう一作品あるのだけれど、それについてはまたの機会に

 

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