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2011年、ドイツ、トルコの映画
メスト・エジルというトルコ系移民3世のサッカー選手が、一昨年ドイツ代表から引退した
当時29歳、年齢が原因ではなく人種差別を受けたとしての引退だと発表した
もちろんクラブ(アーセナル)でのプレイは続けるものの、もうドイツ代表としてはプレイしないという強いメッセージ、、、移民統合の成功の象徴としてもてはやされながらも、2015年の難民の大量流入やテロをきっかけに風当たりが強くなり、「勝てばドイツ、負ければ移民」という扱いを受けたという
もともとドイツにいるトルコ系移民は、戦後の労働力を補うために政府が61年に呼び寄せた「ガスト・アルバイター」に遡る
二年間の滞在期間は政府の意向で長期化され家族の呼び寄せも可能になり、300万人がドイツで暮らすことになった
この作品の中でも、60年代にトルコからドイツにやってきて大家族のおじいちゃんとなった主人公フセインが、トルコに土地を買ったからみんなで故郷へ帰ろうと提案する
明らかに乗り気でない家族をフセインが強引に押し切り、家族を連れてトルコへ行く
半世紀振りに故郷に帰ってきたフセインと、ドイツで生まれ育った家族の心理的なギャップが浮き彫りになっていく
実際のデータでは、ドイツに住むトルコ系移民の約半数がトルコだけを祖国と感じている一方で、ドイツだけを祖国と感じているのは17%、両方とも祖国だと感じているのは30%にしかならない、、、必要な時期には都合よく使われて、テロなど問題があれば排除されそうになるんだからこの調査結果もうなずける