無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

9. 幸福

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幸福(しあわせ) 1964年のフランス映画

 

60年代の映画だと思えないくらい映像が美しい

 

家族でピクニックに出かける公園のシーンはその色と光の美しさに撮影機器の進化と撮影技術は必ずしも比例しないということを感じさせる 

 

撮る人が頭の中で描いている映像が美しいから綺麗に撮れているという印象

 

妻子がありながら若い女性と恋愛する主人公フランソワのいわゆる不倫もの、、、という体なんだけど、本当のテーマがそれじゃないことが明白なほどに、不倫についての描き方がストレートで雑

 

フランソワが思う幸福とは何か、幸福になるために自分がどうあるべきか、他者にどう接するか、、、こういうテーマを延々と考えたり議論できるフランス人や、それを叶える土壌を育む教育システムは素晴らしいと思うけれど、根本的な考え方の破綻を理屈で補っている様にも、またバランスの悪いプロセス重視にも見える

 

観終わってから監督(脚本も)がアニエス・ヴァルダというヌーベルバーグを代表する女性監督と知り、(そういえばフランソワの撮り方に容赦無かったなあと)納得

 

根底にシニカルな笑いを含んだ恋愛映画だけど、このDVDをカテゴライズするならホラー映画かもしれない

 

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