無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

3. みなさん、さようなら

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2013年に公開された久保寺健彦の小説をもとにした映画

 

都内の大きな団地に住む少年が無遅刻、無欠席で過ごした小学生を終え、ある事件をきっかけに中学校に行かないどころか団地の中だけで生きていくことを決断する

 

主人公の濱田岳は13歳から30歳までを演じているけど、観ていてまったく違和感がなかった

 

(若干広域な?)引き籠りの話だから突き詰めれば暗くなる状況ではあるけど、母親(母子家庭)も隣に住む同級生も励ますわけでも叱咤するわけでもなく暖かく見守っている

いろんなことに折り合いをつけていきながら団地のケーキ屋で働き始めたり、同じ団地に住む彼女ができたり、それなりに充実した生活を送っていく

 

とはいえ何年も傍で過ごしていれば時々は口論もあるし、周囲の人が団地を離れて行ったり新しい人が引っ越してきたり、病気になる人もいたり、少しづつではあるけど変化していき理想(想定)が保てなくなってしまう

 

主人公の生き方を肯定、否定するわけでもなく、引き籠りについての社会的なメッセージがあるわけでもなく、少し変わった少年の人生の前半を描いただけ、、、という雰囲気が楽しめた

 

撮影に使われたのは武蔵村山市にある村山団地

64年から66年にかけて造成されたこの団地(なんと東京ドーム12個分の広さ)は5260戸もある

実は武蔵村山市は都内で唯一電車が通っていない町なのだが、何故こんな巨大な団地ができたのかというと日産村山工場(カルロス・ゴーンによって閉鎖が決まるまでは日産の城下町だったのだろう)があったから、、、依存度があまりにも高くて軌道修正できるレベルのインパクトじゃなかったんだろうなあ

 

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