無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

696. 夏の妹

引用元:filmarks.com 1972年の大島渚監督作品 スータンこと菊池素直子(すなおこ 栗田ひろみ)は、ピアノの先生であり父の婚約者でもある小藤桃子(りりィ)と沖縄にやってくる その目的は、大村鶴男という沖縄の青年から 「死んだと聞かされていた自分の父…

695. エクストリーム・ジョブ

引用元:amazon.co.jp 2019年の韓国映画 コ班長(リュ・スンリョン)率いる麻薬捜査班 チームは一生懸命捜査に明け暮れるもまったく結果がでず、コ班長は年下に先を越され、チームは解散の危機に陥る コは近く特別なヤマがあるという情報を入手し、捜査のた…

694. 神様の思し召し

引用元:amazon.co.jp 2015年のイタリア映画 久しぶりにイタリアらしく、しかも自分好みの作品 映像も音楽もユーモアの度合いも、、あらゆるポイントがしっくりくる感じ 心臓外科医のトンマーゾ(マルコ・ジャリーニ)は、名医ではあるものの、いつまでも後…

693. フロンテラ・アスール

引用元:videomarket.jp 2019年のペルー映画 周囲から孤立して生活している漁夫のアトカ 妻(と思われる)のアガは重い病気で生死を彷徨っている イヌイットの言い伝えでは 「死者の魂は新たに生まれる子孫の一部になる」 と言われるが、アガには子供がおら…

692. ディナーラッシュ

引用元:filmarks.com 2000年のアメリカ映画 腕のいいシェフ、ウード(エドアルド・バレリーニ)は、父が創業し経営するニューヨークの四つ星イタリアン・レストランの料理を任されている 彼の革新的かつ芸術的な料理は評論家の人気を博してはいたけれど、父…

691. 世界の涯ての鼓動

引用元:filmarks.com 2017年の作品 先日観た「PERFECT DAYS」を除くと、最近のヴィム・ヴェンダース監督作品にはすっかりご無沙汰していて、妙な新鮮味を感じつつ鑑賞 ノルマンディの海岸沿いにあるリゾート・ホテル 生物学者のダニー(アリシア・ヴィキャ…

690. 葛城事件

引用元:amazon.co.jp 2016年の作品 公開時に劇場で鑑賞して以来 こんなに救いの無い「四人家族で暮らしている自宅こそが地獄」という作品を何故観直すのか? 自分でも不思議で仕方ないけれど、思いつく理由がふたつあって 「救いの無い」という部分にしか最…

689. 息子の部屋

引用元:amazon.co.jp 2001年イタリア映画 精神科医のジョヴァンニ(ナンニ・モレッティ)は、イタリアの小さな港町に家族4人で暮らしている 画商を営む妻のパオラ(ラウラ・モランテ)、テニスが趣味の長男アンドレア(ジュゼッペ・サンフェリーチェ)、そ…

688. 憧れを超えた侍たち 世界一への記録

「カード・カウンター」や「逃げきれた夢」、「波紋」も観たいなあ と思いながら、WBCのドキュメンタリー映画を観てしまった(@二子玉川) 「結果も知っている野球の大会を振り返る」 という作品ではあるけれど、大会の1年半前からの選手選考の過程や、宮崎…

687. ジョジョ・ラビット

引用元:eiga.com 2019年のアメリカ映画 公開時に見逃してしまい、その後「2019年のベストムービー」ランキングの上位でよく見かけるも(見逃した感もあって)今頃の鑑賞になってしまった 時は第二次世界大戦中のドイツ 10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリ…

686. ロゼッタ

引用元:amazon.co.jp 1999年のベルギー・フランス映画 ダルデンヌ兄弟の作品という説明が不要なくらい、やるせない映画 重度のアル中で生活もままならない母親と、ふたりでトレーラーハウスに住むロゼッタ(エミリー・ドゥケンヌ) 彼女は「まっとうな生活…

685. ぼくたちの哲学教室

この作品がフランス映画であれば、「さすが哲学好きの国民だなあ」と、劇場に行くこともなかっただろうけれど、北アイルランドのベルファストにある、男子だけの小学校が舞台のドキュメンタリーと知り、ユーロスペースにて鑑賞 北アイルランド問題を扱った映…

684. 殺人の追憶

引用元:Yahoo.co.jp 2003年の韓国映画 ポン・ジュノ監督のデビュー作「ほえる犬は噛まない」に続く、長編二作目の作品 ソウル・オリンピック目前の80年代後半に起きた、10人もの犠牲者を出した華城連続殺人事件をベースにしている 1986年10月、農村で一人の…

683. バックコーラスの歌姫<ディーバ>たち

引用元:amazon.co.jp 2013年のアメリカ映画 原題は「20 Feet from Stardom」 冒頭でブルース・スプリングスティーンが言う バックコーラスからセンターの位置に来るのは数歩(20 Feet)の距離だけど難しい 続けて 歌唱力の問題じゃない 人前で歌う心構えを…

682. アメリカ、家族のいる風景

引用元:natalie.mu 2005年のアメリカ・ドイツ合作 原題は「Don't Come Knocking」 「ほっといてくれ」という風なニュアンスだろうか かつての西部劇の名俳優ハワード(サム・シェパード) 酒やクスリ、女性関係などゴシップ的なトラブル続きで自分でも参っ…

681. カセットテープ・ダイアリーズ

引用元:amazon.co.jp 先々週のパリ出張中、イタリアのフェラーラという、ボローニャの空港から車で約1時間の距離にある街にも行った ルネサンス期には、文化の中心地のひとつだったようで、旧市街の一部は世界遺産にもなっている 夏には、野外フェスティバ…

680. キャンプ・アフガン

引用元:amazon.co.jp 2021年8月にタリバンがアフガニスタンを掌握した 国外への脱出を試みて空港に人が殺到する映像を 「これが2021年の出来事なんだ、、」 とにわかに信じられない思いで見ていた 少し前にアメリカ軍の撤退が発表されたことから「起こり得…

679. わたしは、ダニエル・ブレイク

引用元:filmarks.com 久しぶりにケン・ローチ監督作品を 一番の感想は 「見逃さずに済んで良かった」 時々、目に入るタイトルだったのに、「ありがとう、トニ・エルドマン」はもう観たしなあ、と何の関係もない作品と混同して(どうして混同したのか自分で…

678. 白いカラス

引用元:amazon.co.jp 「美人(ハンサム)な俳優の演技には、あまり期待出来そうにない」 と、つい思ってしまうせいで、ニコール・キッドマンの主演作品を観たことがなかった これも、歪んだルッキズムによるものなのか?と一瞬考えてしまったけれど、自己弁…

677. 乾いた湖

引用元:amazon.co.jp 安保闘争中の大学生を描いた1960年の作品 大学の自治会の活動に明け暮れる者、女の子を集めてお酒を飲んだり船に乗ったりして遊ぶことに夢中な者、田舎から仕送りを絶たれて金策に走る者 同じ大学に通いながらも抱えている状況は夫々と…

676. 怪物

引用元:gaga.ne.jp 殺人と強姦の目撃者たちが証言するも、それぞれの主張は核心部分で微妙に食い違い、真相は「藪の中」 という、芥川龍之介の小説を下敷きにしたようなストーリー 息子の湊が教師に虐められている、と確信するシングルマザーの早織(安藤サ…

675. あの子を探して

引用元:amazon.co.jp 1999年の中国映画 チャン・イーモウの監督作品 舞台は河北省赤城県という、北京から北北西に約150kmにある農村 過疎化が進むこの村では、小学校の校舎も古いままで、生徒は生活苦から学校をやめてしまうことも多く、街から遠いこともあ…

674. 皆月

引用元:amazon.com 1999年の作品 時々、意図して好きでもなさそうな映画を、敢えて選ぶ時期がある 自分のアンテナに従ってばかりでは、選ぶものが偏ってしまう気がするから、「食わず嫌い撲滅キャンペーン」的な感覚で楽しんでいる 結婚して9年 「妻の為に…

673. aftersun / アフターサン

引用元:happinet-phantom.com 31歳になったソフィ(フランキー・コリオ) 今から20年前、離れて暮らしていた父親カラム(ポール・メスカル)と、夏休みに訪れた、少し閑散としたトルコのリゾート地 その時に、父と代わる代わる撮影したビデオカメラ そこに…

672. きのうの夜は・・・

引用元:amazon.co.jp ブログ「無人島シネマ」は、本日4年目を迎えました いつも(時々?)読んでいただき、ありがとうございます! ネタバレ無しの映画紹介という、何とも中途半端なブログですが、これからも数分の気晴らしに訪れていただけると嬉しいです …

671. プレシャス

引用元:amazon.co.jp 2009年のアメリカ映画 舞台は1987年のハーレム 16歳の少女プレシャス(ガボレイ・シディベ)は、母モニーク(メアリー)からの暴力、そして父親からの性的虐待を受け続け、「学校になんか行くよりも、生活保護を受けた方がマシ」と教育…

670. PERFECT DAYS

今回の出張は、スケジュールに余裕も無いし、お楽しみはゼロと思っていたけれど、ホテルを予約した後に、そのホテルから歩いて数分の距離に映画館があるのを知って 「どんな作品を上映しているんだろう?」 と、興味本位で確認してみたところ、カンヌ映画祭…

669. ディスクロージャー

引用元:amazon.co.jp 1994年のアメリカ映画 映画の中では、最新技術について触れると数年後に滑稽に映る可能性がある 滑稽とまではいかなくても、「古臭いなあ」と思われるリスクを覚悟の上で(?)、これまでも数々のアメリカ映画(だけじゃないけれど)の…

668. カットバンク

引用元:amazon.co.jp 2014年のアメリカ映画 モンタナ州カットバンク アメリカ50州 いつかはすべての州に行ってみたいという淡い希望はあるけれど、一番叶いそうもない州のひとつがモンタナ州 何しろモンタナと聞いて頭に浮かぶものと言えばイエローストーン…

667. 縁路はるばる

新宿武蔵野館にて鑑賞 お恥ずかしながら、まだ香港に行ったことが無い 仕事で関係するアジアの人たちに(聞かれなければ、言わないけれど)、そう言うと、普通にびっくりされる 一度だけ、トランジットで上空から香港の街を眺めたことがあるけれど、海面に浮…